ユーザーインタビュー

お客さまとの共同作業から
ユーザーメリットを実現した
ハイポスト仕様機の誕生

高いアイポイントからのワイドな視界と、どっしりとした安定性で抜群の作業性を実現したSK350DLCハイポスト仕様機。
コベルコのラインナップに並ぶこの金属リサイクル機は、お客さまからの提案によって誕生しました。
国内1号機誕生の経緯について、当事者である金田商会代表取締役 金田政幸さんに当時を振り返っていただきました。

作業効率向上の妨げとなる新たな課題

岐阜県羽島郡を拠点にリサイクル業を営む老舗企業、金田商会。SK350DLCハイポスト仕様機の提案のきっかけは、廃材を圧縮切断する加工機械、通称「ギロチン」と呼ばれる設備の入れ替えでした。

株式会社金田商会 代表取締役 金田政幸さん

株式会社金田商会
代表取締役

金田政幸さん

  • 創業:1950年
  • 業務内容:鉄、非鉄金属回収加工販売業

「2005年に作業効率の向上を図るため、これまでの地下式から地上式のギロチンに入れ替えました。設備入れ替えたことでギロチンの投入口がかなり高所となり、オペレータからは投入口が見えづらくなるのと、廃材を押さえつけながらの投入が難しくなったため、ギロチンの処理能力を十分に発揮できなかったですね」。

ギロチン入れ替え時に、他社製のリンク式ハイキャブ機を新たに導入された金田さん。しかし、高さが不十分で視界が確保できず、オペレータの操作スピードに影響があったと言います。足場を作って機械を載せ、高さを確保したものの、故障した際の入れ替え作業や廃材置き場が狭くなるなど、依然課題は残っていました。

「いろいろ工夫はしたものの、やはりすべてを解決するのは難しかったです。そんな中、同業の知り合いからコベルコの評判を聞いたので、ハイポスト仕様機開発の提案をさせてもらいました」。

ユーザーとの共創によって生まれた
価値ある一台

当時の設計担当者だった奥村は「ハイポスト仕様は組立状態でラインには流せないので、標準機をいかに組み立てやすい構造にしておくのか、ということを工場側と何度も相談して図面を作成しました。スペースに制約があるお客さまのヤード内で、どのように組み立てるかが一番の課題だったため、組立工程表の作成やトレーラー搬入順など、入念な計画を立てて進めました」と、開発当時を振り返り、お客さまと共に課題をひとつずつクリア。2009年5月、ついにSK350DLCハイポスト仕様機は稼働を開始しました。

「実は、ハイポスト仕様機の導入を検討していた時、他社でハイポスト仕様のモデルがすでにあったので、本当はそれを導入しようと考えていました。しかし、コベルコのマグネット仕様機は知り合いから良い評判を聞いていましたし、何よりコベルコさんから“ぜひ、一緒に開発させてほしい”というオファーをいただき、情熱を感じたので、お願いさせていただくことにしました。設計段階から我々の要望を細かく聞いていただき、機械に大幅に取り入れてもらいましたし、営業の方とは費用対効果をいかに高めるかという検証を何度も重ねました。
ユーザー視点に立ったコベルコさんの姿勢から生まれたこのハイポスト仕様機は、これまでの課題を一気に解決し、結果的にとても良い判断をしたと思っています。実際に機械を動かすオペレータからは、『アイポイントが高く、ギロチン投入口やトラックの荷台を見渡しながら効率よく作業ができる。スピーディな動きなのに、安定感があるので疲労感が少ない』と、作業性、快適性の高さに満足している声を聞いていますよ」。


ハイポストで、アイポイント1.5mアップを実現。後端のクリアランスが大きいので、本体が廃材にぶつかる心配をしなくてもスムーズに旋回できる。それに比べて、前機種は本体が傷だらけだったとか。

今回のプロジェクトを進めていた営業担当の峯は、「私の役割は設計エンジニア、サービス技術者と連携して、コベルコが持つ高い技術力でお客さまの課題に応え、信頼関係を築いていくことでした。お客さまの声から生まれたSK350DLCは、まさにその信頼関係を表す象徴的なモデルであり、営業としてこの仕事に携われたことは非常にやりがいを感じましたね」と、当時を振り返ります。

このSK350DLCハイポスト仕様機は、お客さまとメーカーが同じ目線で共に携わったことから誕生し、ユーザー現場主義を体現したモデルとして非常に価値ある一台となっています。


ハイポスト仕様機のキャブからの視界。
荷台全体をしっかり見渡せるので、トラックを傷つけることなく積み込みが行える。

1.大量のスクラップも軽々と持ち上げるパワーは圧巻。他社製の同クラスモデルと比べて、持ち上げ力が確実に優れているとオペレータからも好評だ。2.オペレータの和田さんは、勤続11年のベテラン。「ハイポスト仕様になって以前より作業が楽になりましたね」。3.垂直エレベータキャブを採用し、アイポイント1.6mアップを実現。ギロチンの操作もキャブ内からオペレータがリモコンにて操作可能だ。4.オペレータからギロチンの投入口がしっかり見える。廃材を上から押さえつけつつ投入できるので、1日の処理量が格段にアップした。

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