
2018 SUMMER
林業FORESTRY
パワーアップした
SK135SR-5Fが
林業現場で大活躍!
有限会社 遠田林産
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- 課題
- 粘土質の土壌による作業性の悪さ
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- 対策
- コベルコSK135SR-5Fを導入
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- 結果
- 悪天候時や不整地でも
作業効率を確保
2018 SUMMER
林業FORESTRY
パワーアップした
SK135SR-5Fが
林業現場で大活躍!
有限会社 遠田林産
山形県の庄内地方でスギなどの素材生産を手がける有限会社遠田林産。
同社では、前モデルからの性能アップを実現したSK135SR-5Fを導入。
山形県特有の粘土質の土壌をものともしない登坂力で、
厳しい環境での作業性や安全性の向上に効果を発揮している。
遠田林産は1977年に創業。現在、スギを中心に年間2万3000㎥におよぶ素材生産を手がけるなど、山形県でもトップクラスの事業規模を誇っている。
同社では、90年代初めに高性能林業機械を県内でもいち早く導入。従来のワイヤーによる集材やチェーンソーでの伐採作業からの脱却を図ってきた。2000年代に入り、国内林業の成長産業化を推し進める国や産業界の動きが活発になると、林業機械を導入して生産性アップを図る同社の取り組みも本格化。創業者の代表取締役会長、遠田勝一さんによれば、この頃から県の所有する公有林の仕事がすべて入札になった。企業努力で能力を高めれば、仕事を獲得しやすくなる環境が整い始めていたので、機械化を進めることは、同社の競争力を大いに高めたという。
「最近では、県内に大手の合板製造企業が工場を建設したり、8基ものバイオマス発電所が操業を開始したりと、木材の販路が大幅に拡大しています」(遠田会長)
そうした需要の高まりに応えるべく、遠田林産は現在、林業機械を18台にまで増車。全車ともフル稼働で操業を続けている。
18年3月、遠田林産ではコベルコの林業機械のニューモデル、SK135SR-5Fを導入した。「ここで通用する機械なら全国で使える」と同機に太鼓判を押すのは、代表取締役社長の遠田勝久さん。というのも、山形県の山林の多くは粘土質で、とくに雨が降ると現場が田んぼのような状態になるため、林業機械には他地域とは比べものにならないほど足回りのパワーが求められるのだ。
前モデルから機械性能が約20%アップした新型機に乗るのを楽しみにしていたというSK135SR-5Fのオペレータ、菅井正さんに同機の評価を伺うと、「期待以上だった」という答えが返ってきた。
「前モデルよりも走行時のトルクが格段に大きく、雨でドロドロになった山中の坂でもぐいぐい登ってくれるので、作業性は格段にアップしました。スリップを気にせず、安心して操作できるのも大きいですね」
また、レバー通りに正確に動かせる操作性や燃費の良さ、iNDrによるメンテナンス性などにも好印象を持っているという菅井さん。なかでもSK135SR-5Fの快適性能については高く評価している。
「運転音が静かな上、室内が広々としているので、1日中機械に乗っていても疲れない。オペレータにはとてもありがたい機械です」(菅井さん)
現在、遠田林産が所有するほとんどの林業機械はコベルコ製。会長、社長ともに、機械選びについてはオペレータの意見を100%尊重するそう。コベルコ機がメーンになったのは高い現場評価の証だといえるだろう。
さらにもう1点、同社がコベルコ機を選ぶ理由として欠かせないのが、サービス体制の充実だ。
「連絡すれば朝一でも、現場まで出向いてくれるフットワークの軽さは抜群。導入時、海外製アタッチメントでも問題なく取り付けてくれたカスタマイズ力もさすがのひと言です」(遠田社長)
戦後、拡大造林によって造成されたスギが一斉に利用期を迎え、間伐から主伐へと仕事がシフトしようとしている今、遠田林産では主伐後の山に木を植える植林事業にも力を入れている。山林での作業が多様化するなか、コベルコには、常に新しい視点での林業機械の開発を期待したいと語る遠田社長。林業の発展につながる機械開発を通じて、転換期にある同社をコベルコは今後もサポートし続けていく。
有限会社遠田林産