
2019 SUMMER
建物解体BUILDING DEMOLITION
次世代アタッチメント&チルトキャブ搭載の
SK400DLC-10
NEXTが建物解体現場
の課題を解決!
有限会社ミツワ開発
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- 課題
- 県の運搬取り締まりの強化により解体機の搬送が困難に
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- 対策
- SK400DLC-10 NEXTを導入
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- 結果
- 解体機の運搬が可能になり、
生産効率や快適性もアップ
2019 SUMMER
建物解体BUILDING DEMOLITION
次世代アタッチメント&チルトキャブ搭載の
SK400DLC-10
NEXTが建物解体現場
の課題を解決!
有限会社ミツワ開発
石川県全域で木造家屋やRC造、S造などの建物解体を手がける有限会社ミツワ開発。
近年、作業に欠かせない解体機の搬送規制が厳格化していることを受け、
同社ではコベルコ建機のSK400DLC-10 NEXTを導入した。
その結果、搬送はもとより、NEXTアタッチメントによる組立・分解作業の大幅な時短など、
現場では大きな成果を上げているという。
有限会社ミツワ開発は1991年に創業。建造物の解体工事を皮切りに、現在は建設廃材などを再利用した木質チップやRPFの製造など、産業廃棄物のリサイクル業にも取り組んでいる。
「解体工事の対象は木造家屋がメインですが、最近では3〜5階程度の高さの建造物解体も増えています」と話すのは、創業者である代表取締役の笹木幸博さん。そんな同社の建物解体の現場で活躍しているのが、2018年12月に導入されたコベルコ建機の解体機、SK400DLC-10 NEXTだ。
同社では、このクラスの解体機は長らく他メーカのものを使用していた。コベルコ機への入れ替えを決めた背景には何があったのか。その理由を、笹木さんはこう語る。
「近年、重機の搬送に関わる法規制が厳しくなっており、もともと所有していた解体機の現場への搬送を、機体の幅が大き過ぎるという理由で運送会社に断られてしまったのです。このままでは仕事にならないと困っていたところ、コベルコの40tクラスならクローラ部を本体に収納して輸送時の幅を3m以内に抑えられるということを知って、即座に導入を決めました」
搬送時の課題解決から導入されたSK400DLC-10 NEXTだが、現場での使い勝手に対する評判も上々だ。本部長を務める小坂政則さんは、アタッチメントの組立・分解作業時間を大幅に短縮できたうえ、作業にかかるコスト削減も可能になったことを高く評価している。
「これまでなら、アタッチメントを交換するのに1日がかり。それが、NEXTアタッチメントなら半日もかからずに交換でき、その分を解体作業の時間に充てられるため、会社としての生産効率の向上に大きく貢献しています」
一方、実際の解体現場で同機に搭乗しているオペレータの杉村彰さんは、その操作性を評価する。
「コンパクトながら旋回時に機体が振られることがなく、安定感が抜群ですね。ニブラをピンポイントで思うように操作できるため、作業の安全性は格段に高まったと思います」
取材時、SK400DLC-10 NEXTは3階建てマンションの解体で稼働中。現場を訪ねてみると、そのキャブは上方へと傾いていた。
「オプションのチルトキャブを採用しました。解体作業時のオペレータは、常に首を上方に曲げて操作しなければならず、業務終了後は首も肩も凝り固まってしまいます。その点、チルトキャブの本機はとても楽ですね。操作レバーも一緒に傾くので、作業に支障もありません。1年半ほど前に4階建て物件の解体をしたのですが、その際にこの機械があればどんなに快適だったかと思わずにいられません」(杉村さん)
現在、ミツワ開発では計24台の解体機を所有。創業時より他メーカ中心のラインナップだったが、近年はコベルコ機が台数を増やし、今や半数以上を占めている。そのきっかけとなったのが、13tや7tクラスにおけるiNDr搭載機の存在だ。
「建造物の解体中は大量の粉塵が発生するため、以前は屋外といえども解体機のオーバーヒートが頻繁に起こっていました。その課題を解決してくれたのが、コベルコのiNDr搭載機でした。機体の水温メータが上がった際には、フィルタを取り外してたたくだけ。そんな簡単なメンテナンスで、それまで頻発していたオーバーヒートが皆無になったのには驚きましたね」(笹木さん)
石川県には、高度経済成長期に建てられた多数の建造物が存在するため、今後の解体需要は堅調だ。しかし、これからは狭小地での作業など難しい現場が増えていくと予想されている。
「SK400DLC-10 NEXTやiNDrなど、現場の課題解決に貢献する解体機を開発し続けているコベルコには期待しています」と笹木さん。その言葉には、ミツワ開発におけるコベルコへの大いなる信頼が感じられた。
有限会社ミツワ開発