クレーンのメンテナンス

コベルコクレーンニュース

2014.11.18事故事例

起伏ワイヤーロープが切損し、ブーム落下事故

事故発生状況

スクラップの荷役作業中に、突然起伏ワイヤーロープが切れて、ブームが地面に落下した。

原因

起伏ワイヤーロープ点検及び交換を 2 年間行っていなかった。
交換基準を超えて、使用していた。

対策

日常点検、定期自主検査(月例・年次)にて
ワイヤーロープの断線、摩耗・腐食などの点検を行う。

ワイヤーロープの交換基準
  1. ワイヤ1より(1ピッチ)の間で、フィラー線以外の素線が 10%以上切れているもの。
    内部断線の点検は困難ですが、谷断線についてはロープを小さな半径に曲げると、断線した素線がはみ出します。谷断線が発見されたら内部断線も進行しているので、すみやかに交換して下さい。
  2. 摩耗などで、直径(公称径)が7%以上細くなっているもの。
  3. キンクしたもの。
  4. 形崩れや腐食の著しいもの。
  5. 過荷重を受けたり、シーブから外れたりして極端に引張られたもの。
  6. 電流がショートしたもの。
  7. 電気やガス溶接の火花を浴びたり、高熱を受けたもの。