クレーンのメンテナンス

コベルコクレーンニュース

2021.09.28|Vol.04ご案内

定格総荷重表について

クレーンにとって、つり上げ能力はグレード区分だけでなく実力を決定する最も重要な要素となります。クレーンのブームあるいはジブの各長さ、作業半径ごとのつり上げ能力を表にまとめたものが主ブームまたはジブ定格総荷重表です。

定格総荷重表

下記の表は主ブームの定格総荷重表です。ラッフィングタワーの定格総荷重表も存在します。
定格総荷重表の空欄の箇所では、作業を行うことはできません。
作業半径は、実際に荷をつったときと同じように、ブームのたわみを含んだ値が示されています。

※表中の単位:(t)

ブーム長作業半径 13.8m 16.9m 19.9m 23.0m 26.0m 29.1m 32.1m
4.3m 90.0 87.5 4.8m\ 74.1        
5.0m 70.9 70.8 70.7 5.4m\ 64.9 5.9m\ 56.4    
6.0m 55.1 55.0 55.0 54.9 54.8 6.4m\ 50.2  
7.0m 44.4 44.3 44.1 44.1 44.0 44.0 43.9
8.0m 36.6 36.5 36.3 36.2 36.1 36.1 36.0
9.0m 31.0 30.9 30.7 30.7 30.5 30.5 30.4

※7090G-2 主ブーム定格総荷重表より一部抜粋

表中の太線で囲まれた部分はブームや本体、ガントリ、ガイケーブル等の強度によって定められた値で、強度域といいます。強度域での過荷重はブーム等の損傷をまねきます。

表中の太線で囲まれていない部分は機械の安定度によって定められた値で、安定度域といいます。安定度域での過荷重は機械の転倒につながります。

定格総荷重・定格荷重

定格総荷重(t)

クレーンの構造や材料、ブーム角度や長さに応じてつり上げることのできる最大の荷重で、フックや玉掛けワイヤロープなどのつり具の質量を含みます。

定格荷重(t)

定格総荷重からフック、玉掛けワイヤロープなどのつり具の質量を引いた、実際につり上げることができる荷重のことをいいます。

ご使用の機械の取り扱い説明書を熟読され、機械を安全に正しくご使用されますようお願い致します。