クレーンのメンテナンス

コベルコクレーンニュース

2023.11.15|Vol.20ご案内

登坂能⼒について

弊社製品のカタログに記載されている「登坂能⼒」につきまして、ご質問をいただく事がたびたびありますので、改めて登坂能⼒についてご説明させていただきます。

登坂能⼒とは

登坂能⼒とは、登坂許容⾓度を⾓度や勾配という数値で表したものです。
例:16.7度(⾓度) ⇒ tan(16.7°) ≒ 0.3 = 30%(勾配)

クローラクレーンを坂道で⾛⾏する際には、本体の転倒・ブームの反転・スリップなど様々な点に注意を払う必要があり、仕様・ブーム⻑さなどによって、都度検討する必要があります。

主要諸元表に記載の登坂能⼒

主要諸元に記載されている登坂能⼒(30%、16.7度)は、本体を傾斜させても問題無く原動機が運転出来ることを記載しており、実際に登坂する際の登坂可能な⾓度を記したものではありません。

本体のみの場合

最大登坂角度

  • ラチスブームクローラクレーン
    200ton以下:12度
    201ton以上:8度
    (SL4500J・SL6000J:11.3度)
  • テレスコピックブームクローラクレーン(ブーム付)
    全ての機種:15度

※濡れた路⾯・凹凸などの路⾯状態や摩擦により⼩さくなる場合があります。

カウンタウエイトやブームを搭載した場合

カウンタウエイトを搭載すると、カウンタウエイトの落下や本体の転倒といった危険性があり、機種・仕様ごとに登坂能⼒を別途計算致しております。つきましては、取扱説明書もしくは弊社指定サービス⼯場までお問合せ下さい。