クレーンのメンテナンス

コベルコクレーンニュース

2024.02.09|Vol.22メンテナンス

EGRクーラの
定期メンテナンスについて

エンジンに搭載されているEGRクーラ(排出ガス再循環システム)は、長期稼働により排気ガス由来のカーボンが付着し、 徐々に堆積して排出ガス浄化性能を発揮できなくなり、エンジン稼働に支障をきたすことがあります。定期的にメンテナンスを行うことをお勧め致します。

EGRクーラの役割

EGRシステム(exhaust gas recirculation)は、エンジンにおいて発生する排気ガスの一部を再度吸気させるための装置です。EGRシステムの目的は排気ガスによるNOxの低減や燃費性能の向上です。排気ガスを吸気に混入することによって、空気の酸素濃度は減少し、以下の効果をもたらします。

  • 酸素濃度の低下により、燃焼温度が低下
  • 燃焼温度が低下することで冷却による損失の軽減
  • NOxの発生を抑制

EGRクーラメンテナンスについて

EGRクーラは、機種、エンジンによって定期メンテナンスに含まれております。EGRクーラを定期的に洗浄していない場合、SCR白色堆積促進、 排気ガスへの影響、出力低下などのリスクが考えられます。 使用環境(燃料性状や稼働状況など)にもよりますが、洗浄を行うことにより、これらのリスクを低減致します。

規定時間毎の設定がある機械は、定期的にEGRクーラの洗浄を実施してください。規定時間の設定が無い場合でも、長時間稼働されている場合はEGRクーラの洗浄をお勧め致します。
※メンテナンスの際は、弊社指定サービス工場までご用命ください。

定期点検に含まれている機種

機種 メンテナンス時期
7200G-2N(NEO) 5,000時間毎
いすゞエンジン(6UZ1)搭載機参考:7120G-2A、7200G-2A、BM1500GA 4,500時間毎

※引用元:取扱説明書、レター

※参考:4,500Hr以上稼働したEGRクーラ