2024.03.26|Vol.23注意喚起
吊荷走行時の注意事項
クローラクレーンは、⾛⾏を停⽌した状態で荷重を吊る事を想定しており、吊荷⾛⾏は原則禁⽌です。定格総荷重表も、停⽌状態で⽔平堅⼟上で吊る場合を想定しており、⼀部の機種を除き吊荷⾛⾏⽤の定格総荷重表は未設定です。やむを得ず吊荷⾛⾏⽤定格総荷重表が無い機種で吊荷⾛⾏を⾏う際には、以下の注意事項を厳守いただき実施下さい。
※正式な書⾯は、⽇本建設機械⼯業会のHP内「クローラクレーンのつり荷⾛⾏について」をご確認下さい
吊荷⾛⾏時の注意事項(7000シリーズの場合)
- 事前に誘導者を決め、その指⽰に従って⾛⾏してください。
- 平坦な路⾯で⾏って下さい。傾斜していたり軟弱地盤では⾏わないで下さい。
⇒傾斜地では荷振れが起こりやすい為、軟弱地盤ではバランスを崩す恐れがある為。
- 吊荷は地⾯に近い低い位置で吊り、荷振れしないように⽀持して下さい。
- 吊荷の巻上⾼さは地⾯から300mm以下とし、地⾯に出来るだけ近い状態にしてください。
⇒重⼼位置を下げる事で本体を安定させる為。
- ⾛⾏速度は0.5km/h以下で、吊荷に振動を与えないようにして下さい。
- ⾛⾏はクローラの前進⽅向のみで⾏って下さい。
- 吊⽅向は、前⽅のみにしてください。
⇒「⾛⾏モータは後+アイドラは前+ブームも前」が最も安定した姿勢。
- ⾛⾏中は、巻上、ブーム起伏及び旋回はしないで下さい。
- 旋回ロック、旋回ブレーキを掛けて下さい。
- ブーム⻑さは、最⻑⻑さの1/2以下としてください。
- 吊荷重は定格総荷重の1/3以下として下さい。
- 電線の下等を通過する時は⼗分な間隔をとって下さい。
- 吊荷を吊ったまま機械の⽅向を変えないで下さい。その際は、⼀旦吊荷を地⾯に降ろして下さい。
⇒①荷重を下ろす、②クローラの⽅向を変える、③荷重を吊る、④旋回する、⑤⾛⾏開始。
各メーカによる対応⼀覧表
各メーカによる吊荷⾛⾏時の注意事項⼀覧表が、⽇本建設機械⼯業会のHPにありますので、詳細は以下のリンクからご確認下さい
クローラクレーンのつり荷走行について | 日本建設機械工業会