2025.05.16|Vol.28注意喚起
高所作業台設置や輸送などを目的に、旋回ベアリング取付ボルト部での本体上下分解は、想定しておりません。旋回ベアリング(部品)の交換以外での分解は、お控え下さい。
※機械寿命の中で旋回ベアリングの交換は、1回を想定しております。
この度、機種7200G-2、7120G-2の旋回ベアリング取付ボルト部での本体上下分解作業時に、旋回ベアリング取付ボルトのネジ部が損傷する事例が報告されました。
当該部には、ネジの緩みを防ぐためにロックタイトを使用しており、ロックタイトは硬化すると固体(熱硬化性アクリル樹脂)に変わります。
ボルトを緩める際には、固まったロックタイトを破壊して、ネジを回すことになりロックタイトの残留物が摩擦抵抗となります。また、発錆による影響や高速回転による緩め作業などの影響も摩擦抵抗となり、ネジ部を損傷させた可能性が挙げられます。
やむを得ず、高所作業台設置や輸送などを目的に、旋回ベアリング取付ボルト部での本体上下分解が必要な場合は、ロックタイトではなく、二硫化モリブデン系焼付防止潤滑剤 [スリーボンド 1910](以下、モリブデンスプレーという)のご使用を推奨させていただきます。
但し、モリブデンスプレーを使用しても、ネジ部が損傷するリスクは完全に無くなるわけではなく、上下分解作業を保証するものではございませんので、ご了承ください。
本体上下分解作業は、貴社の責任所掌にて、ご判断して頂きますよう、お願い致します。
ご不明な点がございましたら、コベルコ指定サービス工場までお問い合わせください。