求めたのは「本物の価値」。
美と質を備えた伝統の技。
そこには、今につながる日本のモノづくりの精神が鮮明に映し出されています。
繊細な感性と豊かな想像力、そして妥協のない手仕事が語りかけてくる、本物の価値。
それは手にする誇りと長く愛するよろこびをもたらします。
コベルコは皆さまに本物の価値をお届けするために、求められる以上の品質を追求し、
コベルコにしか創れないマシンを生み出して参りました。
その思いを一つひとつのパーツにも注ぎ込んで誕生したのが
KGSP（KOBELCO Global Service Parts）シリーズです。
純正品を目標とした高い品質と低コストを実現し、皆様をきめ細やかにサポートいたします。
KGSP商品一覧
パーツごとの特徴
フィルターFilter
艶やかな光沢が特徴の漆工芸。
その美しさを生み出す工程の一つにろ過があります。これは“漆濾し”とも言われ、
自然素材ゆえに含まれる漆の不純物を、塗りの前に取り除く作業です。
滑らかな仕上がりからもわかるように、ろ過に使われる和紙はキメの細かさと強さが求められ、
和紙職人の丁寧な作業によって品質が守られてきました。
質の高い工芸は、質の高い職人の技で支えられているのです。
KGSPのフィルターは、高性能ろ紙を採用することで微細な異物も捕捉し異物混入によるトラブルを低減。
オイルの清浄度は、作業効率やマシンの寿命、ひいては作業の仕上がりに影響すると言っても過言ではありません。
コベルコは質の高い作業のために、妥協のない品質で応えます。
足まわり（鉄）Undercarriage Iron Parts
その輝きに鋭い切れ味を秘め、凛とした空気を醸し出す日本刀。
硬さとしなやかさの相反する特性を持ち合わせた刀づくりで鍵を握るのが熱処理です。
焼入れは刀の硬度を大きく左右するため、最も緊張する工程の一つといわれ、その詳細は多くの刀匠が
“秘伝”とすることからもいかに重要であるかがわかります。
優れた一口には、必ず熟練の技による焼入れが施されているといえるでしょう。
重い機体を支え続ける足回りの鉄製パーツも、耐久性を高めるために熱処理を施します。
不十分な熱処理は欠損や異常摩耗の原因となることがありますが、
KGSPの鉄製のパーツは丹念な熱処理で耐久性を高めるとともに品質管理を徹底。
使うほどに品質の高さを実感いただけます。
足まわり（ゴム）Undercarriage Rubber Parts
和の装いで足元を引き締める足袋。
2 枚の布を縫い合わせたものが原型ともいわれ、素材を変え、形を変え、いくつもの進化を遂げてきました。
足にフィット感があり足裏のグリップがきく履物として作業の現場では今も健在。
使い勝手に加え、足裏の負担軽減や作業時の安全性を付加するなど、
受け継がれてきた特長を活かしながら進化し続けています。
コベルコも、快適なフットワークを目指して足回りを進化させてきました。
路面にも人にもやさしいゴム製の足回りパーツには高い耐久性が求められます。
KGSPのゴム製パーツは、妥協を許さず開発された純正品の品質を維持。
耐摩耗性・耐損傷性に優れ、走行時の外れにくさや装着しやすさなどにも配慮しています。
バケットツースBucket Tooth
強固な建築素材として、石は古くより参道・石段・鳥居など寺社のいたるところに使用されてきました。
そして鎌倉時代には仏教の繁栄による石造物、安土桃山時代以降は城郭の石垣、
その後は茶道文化の一端を担うなど、移りゆく時代に合わせてさまざまな用途に加工されるようになっていきます。
そこには、技術の進歩と道具の進化という、職人のたゆまぬ努力があったに違いありません。
砕石場や鉱山などの現場で使う道具にも貫通力と耐久性の進化が求められています。
KGSPのツースは、嵌合基準を見直して装着性を高めるとともに、管理体制も強化。
純正品と同等の品質で用途に応じた3タイプを展開し、幅広い現場での作業をサポートします。
オイルLubricant
日本の歴史的建造物の屋根瓦は、修繕の際には劣化が激しいもののみ交換し、
使える瓦は長く使用される場合があります。
約4年の歳月をかけた整備工事を2014年に終えた正倉院正倉でも瓦は長く使用され、
中には創建当時（奈良時代）のものもありました。
長く活かされるモノをつくるのは容易ではありません。
約千年もの間正倉院正倉を守り続けてきたのは、強さの本質を見極めた匠の技と知恵ではないでしょうか。
長寿命であることは、コスト面でもメリットがあります。
スムーズで安定した稼働を助け、磨耗からマシンを保護する潤滑剤ですが、稼働による劣化は避けられません。
KGSPの潤滑剤は、純正品のノウハウを活かし、マシン本来のパフォーマンスを引き出すとともに長寿命化を実現。
性能・コストの両面でサポートします。
シールキットSeal Kit
指物とは、鉄の釘や接着剤を一切使わず、
木と木を組み付けてタンスや引き出しなどの木工品をつくる技法やその製品のこと。
接合部が不安定では家具・道具としての価値を下げかねないため、
使い勝手から板の形状、湿気や気温による木の変化まで計算し尽くし、
さまざまな接合法のバリエーションを駆使して強固に仕上げます。
寸分たがわぬ職人技が、造形の美しさと家具・道具としての高い価値を両立させているのです。
KGSPのシールキットも、マシンを知り尽くした職人の技が活かされています。
油漏れやダストの侵入を防ぐため、シールキットには密封性と耐久性が求められます。
そこで、シリンダのサイズや動きを想定した試験結果をもとに、
緻密な設計と高度な技術力によってシールキットを開発。純正品と同等の品質を実現しました。
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