2022.03.31|Vol.08メンテナンス注意喚起
クレーンの各部に使用している油圧ホースは、長期間使用を続けると劣化や摩耗によって油漏れが発生します。油圧ホースが劣化してひび割れが発生していると突然、破裂してしまうこともあります。油圧ホースが破裂すると周囲に作動油を流出させてしまうだけではなく、火災や怪我に繋がる恐れもあります。
機械の使用環境や作業条件によって、油圧ホースの劣化や摩耗の進行には違いがありますので定期的な点検と交換を行って下さい。
他のホースと干渉し摩耗したホース
劣化してひび割れたホース
作業前点検や月例、年次点検では以下の表を参考にホースの点検を行って下さい。
時期 | 呼称 | 点検周期 | 交換基準 |
---|---|---|---|
日常 | 定期点検 | 作業前 |
下記のどれか一つが当てはまれば、交換して下さい。
|
月例 | 定期自主検査 | 1ヶ月毎 | |
年次 | 定期自主検査 | 1年毎 | |
隔年 | クレーン検査前点検 | 2年毎 |
取扱説明書の【点検,整備】に記載してあります、定期交換保安部品(クラッチ、ブレーキおよびコントロールプレッシャ関連のホース)は必ず2年毎あるいは2年以内に交換を行って下さい。これらのホースが破損すると重大な事故を誘発する恐れがあります。また、他の全ての油圧ホースについても定期的に点検・整備し、上記交換基準に該当する場合は交換を行って下さい。