長野県長野市株式会社 小池組
生産性を高め、収益力強化と
働きやすさを実現
今年創業70年を迎えた株式会社小池組は長野市西部で土木・防災工事などを手がけ、成長してきた。現・代表取締役の小池毅夫さんの代からは、経営方針を根本から見つめ直し、現場・技術、環境対応、従業員の健康を柱に掲げ、行政などからも高く評価されている。そんな同社を支える重要な役割を果たすのがコベルコ建機のラインナップだ。
今年創業70年を迎えた株式会社小池組は長野市西部で土木・防災工事などを手がけ、成長してきた。現・代表取締役の小池毅夫さんの代からは、経営方針を根本から見つめ直し、現場・技術、環境対応、従業員の健康を柱に掲げ、行政などからも高く評価されている。そんな同社を支える重要な役割を果たすのがコベルコ建機のラインナップだ。
労働環境の改善に力を尽くし、
長野労働局から
「令和6年度リーディングカンパニー」
認定を受けました。これまでの建設業の
イメージを変えていきたいですね
代表取締役 小池毅夫さん
国道整備、防災、災害復旧などで地域に貢献
R6国道19号東広津地区外防災対策他工事で稼働中のSK160BR。護岸工事の現場に至る仮設道路をつくるための作業が進んでいる。掘削、排土、整地などの作業が1台で可能になった
小池組の社屋の前にはトロッコ車両が展示されている。同社の歴史を象徴する1台だ。「創業者である祖父、小池基の時代、資材を運ぶために使われたものです」と、小池毅夫さんは語る。祖父のあとを市蔵さん(現・会長)が、3代目を挟みさらに毅夫さんが継承した。
小池組の事業は、一般土木や舗装、防災対策の工事が中心だ。加えて、道路の維持管理や除雪、災害復旧工事も手がけ、地域の生活に貢献している。
創業から地域での実績を着実に重ねていった小池組だが、2000年頃にさらなる発展のために舵を切ったのが、国土交通省の案件を中心としたインフラ工事に注力することだった。この選択は経営の安定化につながり、現在も同社の事業は約6割が国交省(関東地方整備局)の案件となっている。
「加えて祖父は生前、イギリスで建設現場を見た経験から、先進国での土木建設業は維持管理面の需要が拡大すると見ていました。そのため、ゆくゆくは自社を維持管理に特化した会社にしたいという想いがありました」。そんな長期的視野もあって、小池組では維持管理の事業を増やしてきた。現在、国道19号線の舗装全般や防災対策を担っているのもその表れと言えるだろう。
大容量かつ角度調整も可能な大型の排土板と、ワンランク上の足回りをもっており、通常のバックホウとは基本性能も異なるSK160BR
経営理念の必要性を痛感
毅夫さんが3代目から代表取締役を引き継いだのは2014年、39歳のときである。「現場が好きだったし、会長もまだまだ現役の経営者として活躍していましたから、代表取締役を引き継いでからも現場技術者としての仕事に熱中していました」。
しかし小池組の経営を支える重鎮だった取締役が急逝したことを機に、経営に力を注ぐようになる。
経営のことはなにも分からないまま最初に取り組んだのが組織の高齢化に対応した人材募集だった。「そこから経営理念の必要性を痛感しました。例えば除雪にしても災害時にしても、真っ先に復旧に駆けつける会社でしたが、それを言葉の形にはしていなかった。そこでそうした姿勢を言語化し、経営理念として策定しました」。
その後も毅夫さんは、教育訓練制度の充実、労働時間の短縮、社員の健康意識の向上、女性活躍の推進、働き方改革の支援、ICT活用などの施策を次々と打ち出し、同社をより魅力的な企業へと変えてきた。働きやすい環境をつくり、人が集まる会社にしたい、それが毅夫さんの想いである。
1台2役の建機で作業効率向上
令和になり、毅夫さんが本格的にコベルコ建機に注目したのはチルトローテータの存在が大きい。「コベルコ建機からチルトローテータのデモ機をお借りして試用してみると、その使い勝手の良さ、生産性の高さに驚きました。1週間の予定だった工事を2日で終えることができたからです。いつもは無口な若手オペレータが、あの機械をぜひ入れてほしいとわざわざ頼んできたことからもその性能の高さが分かりました」。
最新のSK160BR(チルトローテータ装着機)は千葉での展示会で見て、即予約を入れた。現在、国道19号線の防災対策工事に投入されている。「バックホウでありながら足回りが強力で、大型の排土板を装着してブルドーザとしても機能する。これまで日本では珍しかった多機能型の建機を目指す発想だと思いました」。経営者としての視点から、特に生産性は大きな魅力だと語る。生産性向上で得た収益をICT化に投資すればさらに生産性は高まり、作業環境も向上すると考えている。
現場管理の責任者の1人、取締役工事部部長の北村義治さんも「管理面から見ても、バックホウとブルドーザの作業が1台で済むので運搬費、人件費などが削減でき、作業効率も上がります」と高く評価する。北村さんは、こうした最新機を、ベテランはもちろん、若手がどんどん使って、慣れてもらいたいと期待を語る。
実際に国道19号線の工事でSK160BRを操作していたベテランオペレータの佐當一行さんは、「SK160BRの排土板は押すだけでなく多様な状況に対応できます。アングルを付け、旋回しつつ走行もできるし、端部も見やすく、細かな作業も可能です。視野は広いし、操作もレバー1つで楽にできる。非常に自由度が高い機械だと実感しています」と語る。
現場での生産性を向上させれば、収益力は高まり、労働時間は短縮される。それは従業員の働きやすさ、労働環境の改善にもつながると毅夫さんは考える。その意味でSK160BRは、小池組の経営理念にとっても象徴的な建機と言えそうだ。
取締役工事部部長の北村義治さん。現場での技能職の経歴が長かったが、小池組に入社後、管理面を学び、現場管理の責任者の1人として多くの工事に携わる
「“大きい機械で大きな仕事がしたい”と思って小池組に入社しました」と語る佐當一行さん。工事部係長であり、広報担当でもある。機械についての豊富な知識・経験をもち、建設マスターの顕彰も受けた
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