メンテナンスのポイント

点検とメンテナンスの重要性

始業前・稼働前には機械の状態を点検しましょう。
適切に点検とメンテナンスを行うことで、トラブルを未然に防ぐことができ、安全にご使用いただけます。

また、点検と併せてご活用いただけるメンテナンス方法をご紹介します。
日々の点検で機械のコンディションをベストに保ち、安全・快適に作業を行いましょう。

※ショベルには法令にて定期自主検査と特定自主検査の実施が定められています。
点検時に不調が見つからないよう、日々点検を行いましょう。

点検・メンテナンスのポイント

重機ショベルを快適に末永くご使用いただくための、点検とメンテナンスのポイントをご紹介します。
※点検項目やメンテナンス方法は機種や仕様により異なります。必ず取扱説明書をご確認ください。
※記載する点検項目は一例です。
点検方法がご不明な場合や、詳細な点検が必要な場合、修理が必要な場合にはお気軽に最寄りの営業所へご用命下さい。

No ポイント メンテナンス部品 点検間隔
1 アタッチメントの亀裂点検 - アタッチメントの亀裂の有無を毎日点検
2 ハイリーチフックの曲がりや
抜け等の点検
- 毎日点検実施
3 アタッチメントへの給脂 グリース バケットリンク周辺は毎日給脂
その他の給脂箇所は50Hr毎に給脂
4 エンジンオイルの汚れとオイル量 エンジンオイル 毎日点検を実施、6ヶ月または500Hr毎に交換
エンジンオイルフィルタ エンジンオイルと同時に交換
5 ラジエータ冷却水量と
ラジエータキャップの汚れ
冷却水 毎日水量を確認し不足時に補給 2,000Hr毎に交換
ラジエータキャップ 12か月または1,000Hr毎に交換
6 ファンベルトとエアコンベルトの
張りと亀裂・摩耗
ファンベルト 毎日張りを確認し緩んでいたら調整
亀裂・摩耗が発生したら交換
エアコンベルト
7 燃料フィルタの水抜き 燃料フィルタ(プレ/メイン) プレフィルタの水の溜まり具合を毎日確認、
6ヶ月または500Hr毎に交換
8 iNDrフィルタの清掃 iNDRフィルタ 毎日点検し汚れていたら清掃
9 エアフィルタの目詰まり アウターフィルタ 250Hr毎または警告点灯時に清掃(6回まで)
12ヶ月または清掃6回後に交換
インナーフィルタ アウターフィルタ交換時に同時交換
※清掃不可です。
交換時以外取り外さないでください。
10 作動油の量と汚れ 作動油 毎日点検を実施
5,000Hr毎または汚れが早い場合に交換
※作業及び機械の条件により異なります。
作動油フィルタ 1,000Hr毎に交換
※作業及び機械の条件により異なります。
11 油圧シリンダの傷及び油漏れ 油圧シリンダ 毎日点検実施
12 油圧ホースの亀裂、劣化 各部油圧ホース 毎日点検実施
13 排ガス後処理装置
DPFスス堆積量と尿素水残量の確認
DPF 各機種の交換基準に合わせて交換
(例:SK200-10は4,500Hr)
※手動再生要求発生時は確実に実施
尿素ポンプフィルタ 3年または4,500Hr毎に交換

※交換時間は目安となります。使用環境により劣化の状況は変わります。

下記のような運転条件の場合
(シビアコンディション)には
メンテナンスの間隔を狭くする等の
対応が必要です。

  • 常にほこりや粉じんのある環境で働く機械
  • 長時間連続して高負荷運転を行う機械
  • 長時間連続して低速運転を行う機械
  • 頻繁にエンジン停止/始動を行う機械
  • アイドリング状態が多い機械

点検・メンテナンスを行う前に

  • 点検作業中に他者が誤ってエンジンを始動してしまうと大変危険です。機械を点検に適した姿勢に操作した後は、必ずエンジンを停止しスターターキーを抜き他者の操作による事故を未然に防ぎましょう。また、点検中であることを周囲に知らせるために視認性の良い位置に警告札をかけましょう。
  • 点検実施前に機械の周囲をよく確認し、衝突や事故の恐れがある場合は機械を安全な場所へ移動しましょう。
  • 点検、機械操作の際はヘルメット、軍手、安全靴等の保護具を必ず着用しましょう。
  • その他機械の操作、点検時の安全に関して、取扱説明書を必ず確認し記載内容を順守してください。

日常お使いの機械を長持ちさせるためには、
適切な点検が必要です。
日々の始業前点検や正しいメンテナンスで、
重大事故を防ぐとともに
機械寿命の延長を図ることができます。

お問い合わせ

点検の詳細に関するお問合せ、メンテナンスのご依頼は最寄りの営業所までご用命ください。