
東田建設有限会社
建機で企業価値を高め
顧客満足の向上につなげる
兵庫県姫路市を中心に土木工事、舗装工事、外構・ヤードなどの工事を幅広く手がける東田建設有限会社。同社では、顧客にとって魅力のある企業であり続けるために、常に新しい建機を現場に投入できる体制を整えてきた。2022年1月にはSK135SR-7のチルトローテータ搭載機を新たに導入するなど、さらなる顧客満足の向上を目指している。
兵庫県姫路市を中心に土木工事、舗装工事、外構・ヤードなどの工事を幅広く手がける東田建設有限会社。同社では、顧客にとって魅力のある企業であり続けるために、常に新しい建機を現場に投入できる体制を整えてきた。2022年1月にはSK135SR-7のチルトローテータ搭載機を新たに導入するなど、さらなる顧客満足の向上を目指している。
新しい建機には、自社のブランド力を高め、お客様に強くアピールする力があると思います。
代表取締役社長 東田幸彦さん
定期的なショベルの増車と入れ替えでブランド力をアップ
1972年に創業した東田建設有限会社は、現在2代目として、33歳の時に代表取締役を引き継いだ東田幸彦さんが率いる土木業者だ。手がける主な分野は、建築現場での土木工事、建物の基礎掘削、コンクリート打設、地盤改良などの基礎工事全般。また舗装工事や外構工事も得意としている。
同社が仕事をする上で大切にしているのは、お客様との間で信頼関係を築くことだという。
「例えば造成をする際、ある程度設計業者が図面を描いて、それをもとに私たちは工事を進めていくのですが、いざやってみると不要な工事や作業も生じます。そんなとき、当社では“この作業は省きましょう”と提案しています。当社の売上は減りますが、お客様にとって不要なものをつくっても仕方ありません。そうすることで、お客様との間に信頼関係が生まれ、長いお付き合いができるようになります」
外注先や協力会社を含め、多いときには30人以上のスタッフが稼働する同社では、現在13台のショベルを所有。すべてがコベルコ建機製だ。コベルコ建機との付き合いが始まった17年前から、これまで20台近くを導入。定期的な増車や、稼働3000時間もしくは8年から10年周期での入れ替えを欠かさず、常に新しい建機を揃えてきた。
「お客様にとっては、やはりきれいな機械で工事をしてもらったほうが気持ちがいいはずです。また、他社が持っていないような新しい機種をいち早く手に入れることで、自社のブランド力も上がり、新たな顧客や仕事を増やせるという効果もあると思います」
新しい建機を使うことは故障リスクの低減にもつながる。そのため、現場が止まって工期が遅れ、お客様に迷惑をかける事態も避けられるという。

業界歴30年超の現場代理人の青木英明さん。「本現場の掘削土量は概ね2000m3程度。杭まわりの掘削など、手元作業もスムーズにこなすチルトローテータ搭載機なら、工期短縮に大きく貢献してくれるはずです」

東田建設では、基礎工事全般のほか、外構工事も手がけている

2021年9月から始まった本現場の工期は22年の2月まで。工事開始当初は、13tや5t、3tなど、多様なクラスのショベルが投入されていた
現場の省力化を目指し、チルトローテータ搭載機を導入
常に新しい建機の導入にこだわる東田建設では、2022年1月にもコベルコ建機のSK135SR-7チルトローテータ搭載機を購入。同機は取材に訪れた当日、地元バス会社である神姫バスの営業所新設に向けた建築現場へと投入された。今回、アタッチメントにチルトローテータを選んだのはなぜか。東田さんはその理由をこう説明する。
「基礎の掘削工事では、杭まわりなどを掘る際にショベルの向きを頻繁に変える必要があります。そのため、これまで当社では杭まわり専用に小回りのきくミニショベルを投入するなど、数台のショベルで作業を分担していました。しかし、チルトローテータ搭載機なら、バケットを回転させたり、角度を変えたりすることで機体の向きを変えずに掘削できるので、現場に投入するショベルとオペレータの数を減らせるのではないかと考えたのです」
本現場で代理人を務める青木英明さんも、チルトローテータ搭載機による導入効果に期待をしている1人だ。
「バケットが回転すると、杭のまわりを360度掘れるため、作業がよりスムーズになります。工事にもよりますが、チルトローテータ搭載機があれば、基礎掘削の工期は1カ月程度短縮できるのではないでしょうか」(青木さん)
チルトローテータの操作は、「1時間程度で使いこなせるようになった」と話すのは、オペレータの内田昌彦さんだ。
「少し動かしただけで、基礎の掘削作業に最適だというのが分かります。このバケットの動きなら、隅のほうの掘削も楽になるでしょう。一方向からしか進入できないような狭所でも、作業が可能になると思います」(内田さん)
さらに、東田建設では、チルトローテータに続き、ICT建機の導入についても検討を始めている。
「今、他社で経験を積んでいる息子が当社に戻った際には、本格的に導入したいと考えています」(東田さん)
今後はICT建機が不可欠な時代になると語る東田さん。さらなる顧客満足の追求を目指して、東田建設の現場で多くのICT建機が活躍する日も近いだろう。

内田昌彦さんはオペレータ歴32年の大ベテラン。チルトローテータに対しては、「操作性が良くて手元作業が楽になる」と高く評価する

SK135SR-7では、標準設定の10インチモニタと左右・後方3つのカメラによって、これまで以上に機械周辺の状況を確認しやすくなっており、安全性が向上している
今回の訪問先は