Performance X Design

DEVELOPMENT STORY開発者ストーリー

機能性の追求から生まれる
究極のデザインを求めて

#01出力向上と使いやすさを両立
力強いデザインを融合

西本 裕章
技術開発本部 ショベル開発部
中型ショベル開発グループ

今回の主なミッションは、お客様の声を忠実に実現化すること。コベルコが「都市型ショベル」というコンセプトでこの世にしたSRは、小回りがきいて燃費はいいけど力強さがない、というのが大半の評価でした。そこで、出力に関わるすべての構造機器の見直しを図りました。従来機よりもアーム掘削スピード15%向上、登坂速度26.9%向上、掘削サイクルタイム12%短縮を実現。堅い地盤にも対応できるなど、これまでのSRではできなかったことができるようになりました。

一方、機械を力強く速くするということは、操作の負担や衝撃は大きくなります。何気なく無理なく操作できるレバーやシートのポジション、キャビン内の快適性にも着目し、細かい設計でストレスフリーにつなげていきました。力強さと使いやすさを両立させ、さらに一目で乗ってみたいと思わせるデザイン性を融合。実際に乗っていたただき、「もうこれしかない」という感覚をお確かめください。

#02居心地よさをつくりだす質感と
最適なポジションで直感的に

崎谷 慎太郎
技術開発本部 生産設計部
内装部品開発グループ グループ長

早く掘りたいと言うSRのコンセプトに基づいて、内装設計においてはコックピット感を前面に押し出しました。機能が表現されている形であること、そして居住空間としての心地のよさを感じながら気持ちよく運転していただける質感にこだわりました。この新しいポジションと新しいデザインは、私たちがここ数年研究してきた、筋電位の計測結果に基づいています。座ってすぐに直感的に操作できる最適なポジションに仕上がっています。

まず、シートの位置を従来よりも30㎜下げました。これにより足の踏ん張りが非常にききます。レバーは腕を使う角度を最適にすることで、操作力を前モデルと比較して25%削減。長時間運転していただいても楽な上に、より正確なコントロールを実現します。さらに、複数の操作をジョグダイヤルに集約し、スイッチを分かりやすいレイアウトに。これまでとは明らかに違う印象を体感していただけるはずです。

#03機能性の追求から生まれたデザイン
タフさとスピード感でポジティブに

塚本 大徳
技術開発本部 生産設計部
上部旋回体開発グループ マネージャー

エクステリアを検討する上で大切にしたのは、見た目よりも機能的にいいものを総合的に判断し、デザインに落とし込むことです。「機能からつくるデザイン」にこだわりました。使っていただく方が望む形に仕上げ、それをストレスなく使っていただくための設計そのものがデザインだととらえています。ショベルに求められる「タフさ」という普遍的な価値に加えて、生産性を上げる「スピード感」を印象付けることを意識しました。

キャブから周囲を肉眼で詳細に見ることができるように、全体的に右前傾斜で構成しました。後方カメラは車体に収めて搬送中や解体現場での破損を回避し、ストレスなく作業をしていただけます。メンテナンスが必要な箇所を1箇所に集中させ、メンテナンスの労力を削減しました。全体像は街の風景に溶け込む威圧感のない“シティコンシャス”を継承しています。動かしてみたい、働いてみたいというポジティブな想像を引き出す機械です。

#04コンソールに機器を集め操作を手元化
集中力を持続できるコックピット

山本 圭司
技術開発本部
生産設計部 内装デザイン開発Gr

性能的にはFIのように力強く速く、機械としての生産性を第一に考えた運転席、コックピットのような空間を目指しました。このたび、広島大学との共同研究で、筋電位の計測によって疲れない姿勢を数値化し、ポジションやレイアウトを一新させています。コンソールを中心にした操作装置の配置は、疲れにくく集中力を持続させる空間です。作業上での最適性を形にした自信作です。

現行機はインパネに操作装置があり、小柄な方がシートポジションを前にすると装置が後ろになります。コンソールに装置を集めることで操作の手元化を実現。どんな体格の方でも姿勢を崩すことなく操作できます。シート背面や腰回りにもエアコンの吹き出し口を設けるなど、長時間でも快適に作業に集中できる環境をつくりました。試乗する機会がある方はぜひ乗ってみてください。初めて知るポジションや疲れにくさに驚いてくださるはずです。

#05これまでにない操作性と安全性
気持ちよさとワクワクを

鶴田 純
技術開発本部
システム・コンポーネント開発部
ショベル統合システム開発Gr

ショベルの使われ方の多様化に対応し、操作性の向上にチャレンジしました。周囲映像や機械情報などたくさんの情報を見やすくするため、モニター画面の大型化に踏み切りました。画像をより大きく表示し、画面に後方カメラと右カメラを同時に映し出します。一目で周囲をよりよく確認できるようにすることで、より一層の安全性の向上を図っています。この「イーグルアイビュー」機能を活用していただくため、標準装備としました。

さまざまな先端アタッチメントに対して、あらかじめ設定しておくプリセットを増やしました。4つのカスタム設定も用意し、お客様で自由に設定していただけます。アタッチメントの調整は、ジョグダイヤルによって100段階ほどの細かい調整が可能になりました。今回は約40言語に対応していますので、アイコンはどの国の方が見ても機能が分かるように視認性を重視しています。気持ちよく、ワクワクしながら使っていただきたいです。