コベルコ建設機械ニュース

Vol.242Jul.2018

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コベルコ建機が目指す、現場の新たな“働き方”を披露!

建設・測量生産性向上展
(CSPI EXPO)2018

2018年8月28~30日の3日間、千葉県の幕張メッセで
『建設・測量生産性向上展(CSPI EXPO)2018』が開催されました。
コベルコ建機は現在~近未来を貫くイノベーションを提案するブースを出展。
体験型のシミュレーションと豊富な実機展示で、多くの来場者の注目を集めました。

2018年8月28~30日の3日間、千葉県の幕張メッセで
『建設・測量生産性向上展(CSPI EXPO)2018』が開催されました。
コベルコ建機は現在~近未来を貫くイノベーションを提案するブースを出展。
体験型のシミュレーションと豊富な実機展示で、多くの来場者の注目を集めました。

新時代の現場のあり方を提案

労働人口の減少や若手の育成など、現在の土木・建設業界にはさまざまな課題があります。それらを解決へと導く最先端の技術が一堂に会したのが『建設・測量生産性向上展(CSPI EXPO)2018』です。コベルコ建機は『誰でも働ける現場へ』をテーマに、IoTを核とした生産性の向上、安全環境整備などへのソリューションを通じた、これからの現場のあり方を提案しました。
 まず、目を引くのが屋内のブースに展示したトプコン社製3Dマシンコントロール搭載のSK200-10とトリンブル社製3Dマシンコントロール搭載のSK135SR-5の実機です。「オペレータの熟練度を問わず、アームレバー操作だけで設計面に沿った作業が半自動でできる」という説明に、来場者から「生産性向上とともに人材育成の時間も短縮できる」、「丁張り作業の排除による安全性向上などへの期待も膨らむ」という声が聞かれました。

中央ステージ 中央ステージ

中央ステージ:開発者による新商品のプレゼンテーションが行われ、全日程を通して多くの来場者にアピール

実機展示 実機展示

実機展示:3Dマシンコントロールを搭載した実機2台を展示

体験コーナーで近未来を実感

今回注目だったのは、先述した業界が抱える諸問題に対してコベルコ建機の提案として、来場者に最新のIoT技術をもって実体験いただけるブースを用意したことです。
 現場のマシンを都市のオフィスから遠隔操作する環境をシミュレーションした『K-DIVE conceptコーナー』では、次世代テレワークの世界を疑似体験。実際の造成地をスキャンした画像上で、砕石をトラックに積み込む作業をゲーム感覚で体験でき、現場に縛られず、しかも性別や年代、ハンディキャップを持つ方などを含めた『誰でも働ける現場』の実現を予感させました。
 また、高い技術を要する自動車解体作業に着目した『K-Lab.コーナー』では、手元のペン型デバイスで解体を行う次世代システムを体験。模型を手に持って作業する感覚で、解体作業の概念を一変させる提案をしました。

デモンストレーションで性能訴求

屋外展示場では実機によるデモンストレーションと試乗を実施。その中でひときわ注目を集めたのがチルトローテータフルマシンコントロールでした。バケットの360度回転と左右45度のチルト(傾き)、そしてバケット、ブームの操作をアームレバーのみで半自動で制御をし、来場者にアピールしました。このほか、センサで死角エリア内の人や障害物を検知し、旋回・走行を自動停止させる『K-EYE PRO』や2Dマシンガイダンス『iDig』など、来場者の多くが実際にその手に触れ、最先端のICT建機の可能性に見入っていました。
 出展メーカの中で、全日程を通して活況だったコベルコ建機ブース。約3万人の方々にご来場いただき、盛況のうちに終えることができました。

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屋外展示場:4機の実機によるデモンストレーションと試乗が行われた

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コベルコ建機スタッフに聞いた来場者のリアクション

K-DIVE conceptコーナー

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たくさんのお客様に建設現場のテレワークシステムを模擬したシミュレータを体験いただき、我々の提案する近未来の新しい働き方を実感していただけたと思います。年齢、性別、職種を問わず、さまざまなお客様から反響をいただくことができました(先行技術開発部・佐伯誠司)

K-Lab.コーナー

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自動車解体に伴う複雑なニブラの動きを、右手のペン型デバイスだけで操作。手のひらサイズの自動車を左手に載せたような感覚で動かして、見えにくい自動車の中を覗く。その直感的な操作感に驚かれるお客様が多かったですね(先行技術開発部・田中精一)

チルトローテータ/K-EYE PRO/iDig

『マシンコントロール+チルトローテータ』によるフルコントロールの高精度な施工実現性には歓声が上がりましたね。『K-EYE PRO』の事故ゼロ思想による機能性や、『iDig』の排土板による敷均しにも対応する機動性に視線が注がれました(先行技術開発部・上村佑介)

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太田利之= 取材・文 神保達也 = 撮影 text by Toshiyuki Ota /photographs by Tatsuya Jinbo