特集サービスのカ、コベルコの流儀
現場対応力と予防保全力の
融合で
解体工事のスムーズな
進捗に貢献
今回の訪問先は
株式会社山本工業
青森市駒込字桐ノ沢110
017-741-4585
017-741-4585
機械の性能はもちろんサービス力も
コベルコ建機を高評価
代表取締役
山本徳光さん
「私が入社した20年前は、解体業といえばキツイ、キタナイ、キケンという、いわゆる“3K”の代表のような労働環境で、当社も同様だったと思います。このままでは企業としての発展はないと考え、リサイクル法改正を機にその改善に力を注いできました。現在ではかなりの部分で見直すことができたと自負しています」
そうした変化を可能にした施策の1つとして挙げられるのが、解体工事の積極的な機械化だ。山本工業がコベルコ建機の解体機を初めて購入したのも、同社が機械化に力を入れ始めた時期。コベルコ機の導入は、危険を伴う仕事環境の改善に貢献し、解体現場の安全性向上に大きな効果をもたらしたという。
「家屋やビルの解体工事は狭い現場が多いため、人が機械に巻き込まれる事故リスクが高かったのですが、コベルコの小旋回モデルを導入したことで、そうした危険を軽減することが可能になりました。それだけでなく、低騒音性や高い安定性で機械の揺れが少なく、振動対策にも効果があり、周辺環境に対する影響も大きかったです」(山本さん)
以来、山本工業では解体機といえばコベルコ建機を選び続けている。しかし、山本さんはその理由を機械の優れた安全性能だけではないと語る。
「解体工事という過酷な現場で使われる機械にとって、どうしても故障はつきもの。その点、コベルコのサービス対応には非常に満足しています。昨年、解体機のエンジンが動かなくなってしまった際には、現場に新しいエンジンを運び込み、その場で交換までしてくれました。おかげで工期を遅らせることなく無事完了することができ、大変感謝しています」
「サービスマンの織笠さんは人柄が良く、機械で気になることがあれば気軽に聞ける」とオペレータの藤林さん。山本工業の解体現場では、機械について質問するこんな風景がよく見られる。ニブラのカッター部を補強する溶接作業などのため、解体現場には工期中に最低でも1度は訪れる
写真右がオペレータの藤林久芳さん。オペレータ歴18年のベテランだ。写真中央は工事部次長の野上隆さん。現場監督として本現場を取り仕切っていた。写真左がコベルコ建機日本・青森工場所属のサービスマン、織笠将樹
サービス体制の充実が
長期間お客様に支持され続ける決め手に
「機械のトラブルについては、作業を止める時間を最小限にするため、できる限り現場で直すことを心がけています。そこで重要なのが、お客様に電話で伺う情報から故障原因を正しく推測し、それに必要な準備ができるかということです。そのために、日頃からお客様とはコミュニケーションを密にとり、話しやすい関係づくりに努めています」
そしてもう1点、心がけているのがトラブルを未然に防ぐことだ。普段からお客様の解体機の使い方を観察し、どこにトラブルが出やすいかを見極め、現場に出向いた際には常にその部分をチェックしているという。さらに、予防保全システム「Kスキャン」から得られるオイル交換や定期点検の時期といった情報をお客様に提供することで、機械のコンディションを保つことも怠らない。
そんな織笠の仕事ぶりに対する評価は、山本工業の現場のスタッフたちからも上々。オペレータを務める藤林久芳さんはそのサポート力を高く評価している。
「連絡すれば即座に駆けつけてくれるうえ、機械を工場に運ぶことなく現場でほとんど対応してくれるため修理も早い。迅速な対応にはいつも助けられています。トラブル時の説明も分かりやすく頼りになるので、機械を安心してまかせられます。その分、私自身は作業に集中することができる点も大変ありがたいですね」
オペレータの仕事ぶりにも好影響を与えているコベルコ建機のサービス業務。こうした充実のサポートを現状に甘んじることなく進化させ続ける限り、お客様にはコベルコ機を選んでいただけるはずだ。
狭小地の解体現場には小旋回モデルが最適。周囲を必要以上に気にすることなく操作できると、オペレータにも好評だ
3階建ての銭湯の解体に活躍するSK235SRDLC。1台が鉄骨を持ち、もう1台が切断する抜群のコンビネーションで解体作業を安全に行っていた
山田高弘= 取材・文
神保達也= 撮影
text by Toshiyuki Ota/photographs by Tatsuya Jinbo