グリーン社会の実現に貢献する製品開発の挑戦(GX建機開発)
コベルコ建機は、世界トップレベルの燃費性能や油圧ショベルとして世界初のハイブリッドショベルの開発を実現し、建設現場における環境負荷の低減に飽くなき挑戦を続けてきました。グリーン社会の実現に向けて、更なるCO2の削減並びに化石燃料をできるだけ使用せずクリーンなエネルギーのみで駆動する建機(GX建機)が望まれています。
現在のディーゼルエンジンを代替するカーボンニュートラルの対応手段は現場環境・用途に応じた対応が必要となると考えており、コベルコ建機では全方位をにらみ、GX建機の製品開発を進めています。


建設現場のゼロエミッションを実現する有線電動式建設機械
エンジン搭載機と同等の作業性能を保ち、CO₂排出ゼロおよび低騒音化を実現する有線電動式の建設機械をラインアップしています。電動油圧ショベル(有線式)では「SK135SRD-7WE」「SK235SRD-2WE」「SK210D-10WE」の3機種があり、これらは建設施工現場におけるさらなる脱炭素化を目指して2023年に国土交通省が創設した制度「GX(グリーントランスフォーメーション)建設機械」の認定を受けています。一方のクレーンでは、「長期稼働・低移動頻度」というクローラクレーンの運用特性を踏まえ、有線電動方式を採用した「Mastertech7200G NEO CleAir」を2026年に発売。ショベル、クレーンともに多様なカーボンニュートラル手段を用いた技術開発を推進し、その成果を生かした建設機械を順次提供することで、お客様のカーボンニュートラル実現に貢献していきます。


SK135SRD

SK235SRD

SK210D

現場に最適なバッテリー式電動ショベルの開発
※販売時期未定

市街地等の狭小現場で使用頻度が高いミニ・小型機向けに開発を進めているのがバッテリー式電動ショベルです。
ミニ・小型クラスの訴求ポイントの一つに、狭所での作業性があります。本開発では、狭所作業性を維持しつつ、「ユーザー現場主義」の観点から、1日の作業を止めないためのバッテリー容量との両立を開発コンセプトとして推進しています。
バッテリー式電動ショベルの場合、どのようにエネルギー供給(充電)するかが課題となります。充電設備環境は地域によって異なることから、日本国内だけでなく、先行する欧州への適用を見据えた開発・評価を行っています。
低振動・低騒音という特長を生かし、ヤード内での稼働をはじめ、都市部での基礎工事や解体工事、夜間工事など、さまざまな現場での活用を想定しています。今後は、充電面も含めた課題の抽出を目的として、試作機を用いた国内外での実証実験を進めていきます。

水素を駆動動力源とした燃料電池式電動ショベル(FCショベル)の開発
※販売時期未定

コベルコ建機では、カーボンニュートラルに向けた製品開発の一環として、水素を動力源とした燃料電池式電動ショベルの実用化に向けた取り組みを進めています※。
2023年3月に完成させた研究試作機では油圧システムは従来機のまま、動力システムを水素燃料電池ユニットおよび高圧水素タンクユニットとしてシステムを構築し、稼働検証を進めています。
FCショベルの稼働評価を行うためには、水素充填環境および掘削評価が可能な環境が必要であり、その整備が大きな課題となっていました。そこで神戸製鋼所と協力し、2025年2月に同社高砂製作所内に水素充填設備などを整備することで、連続稼働評価が可能な環境を構築しました。この環境を活用して試作機の稼働評価を実施し、エンジン機と遜色のない性能であることなどを確認しました。
現場稼働を想定した本格的な稼働評価を進めるとともに、社外での実証稼働にも参加し、普及に向けた取り組みを加速させていきます。神戸製鋼所とコベルコ建機は、KOBELCOグループが中期経営計画で掲げている「カーボンニュートラル(CN)への挑戦」の一環として、水素関連技術の研究開発ならびに、水素を利活用した製品化・事業化を推進しています。
本製品の開発を通じて、水素社会の構築に貢献するとともに、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界」の実現を目指していきます。
※ 水素燃料による燃料電池式電動ショベル試作機開発の成果は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の結果、得られたものです。2021年に助成事業として、「燃料電池システムを搭載した油圧ショベルの研究開発と実証実験」が採択されました。


コベルコ建機のハイブリッドショベルは、国土交通省の新技術情報提供システムNETISの登録技術です。
登録番号:TH-120029-VR(ハイブリッド機能付バックホウ)