KOBELCO
コベルコ建機
2026 KOBELCO TOPIC
レンタル開始でより身近に!

K-DIVE®で遠隔施工のある日常を

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土木建設業界では深刻な人手不足や高齢化が進み、生産性向上は喫緊の課題となっている。
こうしたなか、コベルコ建機が展開する重機の遠隔操作システム「K-DIVE®」は、新たな段階へ進もうとしている。その象徴が、遠隔施工をより手軽に利用できるレンタル事業の推進だ。

遠隔施工を“使える技術”へ

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コベルコ建機日本 DXソリューション部
K-DIVE推進グループ長 奥本昂平

これまで「K-DIVE®」は産業廃棄物処理、金属リサイクル、再生砕石など主に固定ヤードを中心に導入が進められてきた。しかし転機となったのが、2024年に国土交通省が発表した「i-Construction 2.0」だ。

「ICT施工に加え、遠隔施工や自動施工の活用が本格的に推進される方向性が国から示されたことで、コベルコ建機では土木分野への展開を本格的に考えるようになりました」と、コベルコ建機日本DXソリューション部の奥本昂平は語る。

大きな後押しとなったのが通信環境の進化だ。かつては安定したネットワークの確保が難しく、遠隔施工の導入を阻む要因となっていた。しかし近年は衛星通信技術の発展により、土木現場でも安定した通信環境を構築できるようになった。

こうした社会背景のもと新たに始めたのが、K-DIVE®のレンタル事業である。従来、遠隔施工の導入には高額な初期投資が必要だった。興味をもちながらも導入に踏み切れないお客様も少なくなかったという。そこで同社は、必要な期間だけ利用できるレンタルスキームを構築。遠隔操作用ショベル、コックピット、通信機器をセットで提供することで、導入ハードルを大きく下げた。

「土木現場ではレンタル需要が高く、まずは現場で試したいというニーズがあります。レンタルなら初期投資を抑えながら効果を検証できます」と話すのは、コベルコ建機DXソリューション事業本部の星野真吾だ。実際、レンタル提供を開始してから問い合わせは大きく増加しているという。これまで導入をためらっていたお客様からも具体的な相談が寄せられ、現場単位での利用検討が進んでいるという。

遠隔施工を一部の先進企業だけの“特別な技術”から“現場で使う当たり前の選択肢”へ。その第一歩として、K-DIVE®のレンタル事業は大きな役割を担うはずだ。

グループ一丸で普及を支える

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コベルコ建機 DXソリューション事業本部
DXプロジェクトグループ 星野真吾

新しい技術を市場に浸透させるには、優れた製品だけでは不十分だ。現場の課題を理解し、営業や開発部門と連携しながら価値を伝えていく役割が欠かせない。K-DIVE®の普及に関しても、営業現場から市場を見つめるコベルコ建機日本と、新事業の展開を担うコベルコ建機それぞれの強みを活かした取り組みが重要となる。

奥本は、営業一筋のキャリアを歩んできた。販売会社での営業や広域レンタル事業、営業所長などを経験し、現在は全国の営業活動を支援しながらK-DIVE®の普及に取り組む。

「これまではお客様と直接向き合う営業が中心でした。今は全国の営業担当をサポートするとともに、メーカと販売現場をつなぐ役割も担っています」

一方、星野は、ICT関連ソリューション分野で営業や現場サポートに携わってきた経験をもつ。現在は、新技術やサービスを市場へ展開する立場からK-DIVE®の事業拡大を推進している。「DXソリューション事業本部の役割は、開発部門が生み出した技術を社会に届けること。営業や販売店様との連携を強化しながら、お客様の声を採り入れ、サービスを育てています」

遠隔施工は、機械を販売して終わりではない。通信環境の構築や運用方法の提案、導入後のサポートまで含めた総合的な支援が求められる。そのため両社は営業担当とともに現場を訪問し、展示会や体験会を通じて実際の価値を伝える活動にも力を入れている。「実機を操作していただくと、お客様の反応は大きく変わります。遠隔施工の可能性を体感していただくことが普及への近道だと感じています」(奥本)

営業現場に寄り添うコベルコ建機日本と、新事業を創出するコベルコ建機。両社の連携が、K-DIVE®を現場の課題を解決するソリューションへと育て、その普及を力強く後押ししている。

土木から解体へ、そして自動化へ

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K-DIVE®の可能性は、遠隔施工そのものにとどまらない。奥本、星野の2人が見据えるのは、建設現場全体の変革だ。

現在、遠隔施工市場には建機メーカやレンタル会社、ゼネコンなど多くの企業が参入している。そのなかで、コベルコ建機の強みを「豊富な実績」と「現場で培ったノウハウ」だと奥本は語る。

「固定ヤードで先行して導入を進めてきたことで、多くの活用事例を蓄積できました。それが今の提案力につながっています」

さらに、今回のレンタルサービスでは、遠隔操作に加えてコベルコ建機が提供するICT施工ソリューション「ホルナビ」で培われてきたマシンガイダンス機能を標準搭載。遠隔操作だけでは難しい掘削深度の把握や施工精度の向上を実現し、生産性向上につなげている。

今後期待される分野として挙がっているのが解体現場だ。コベルコ建機はもともと解体分野に強みをもっており、危険を伴う環境での遠隔操作は安全性向上に大きく貢献する。万が一の事故が起きても人が危険な場所にいなければ被害を防げるという点で、遠隔施工の本質的な価値は安全性にあるといえるのだ。

さらに、将来を見据えるとAIとの連携も視野に入る。画像解析による現場判断や自動施工など、次世代技術との融合によってK-DIVE®はさらに進化していく可能性を秘めている。
「今は遠隔化ですが、この先は自動化の時代が来ると思います。その流れをいち早く形にしていきたいですね」(星野)

建設現場の未来を変える挑戦は、すでに始まっている。コベルコ建機はK-DIVE®でその最前線に立ち、お客様とともに新たな建設業の姿を描こうとしている。

山田高弘 = 取材・文 三浦泰章= 撮影(人物)
text by Takahiro Yamada /photographs by Yasuaki Miura

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