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コベルコ建機
ショベル

メンテナンスのポイント:エンジン周り

エンジンオイルの汚れとオイル量

日常点検

エンジンオイルの量と汚れを確認します。オイルの不足と劣化はエンジンの故障を引き起こします。
オイル量が少ない(オイル跡がLより下)場合はオイルを補給します。
また、希釈限度よりも上にオイル跡が付く場合は燃料や冷却水の混入が考えられます。
エンジンの損傷を防ぐためにオイル交換が必要です。

※注意事項

  • 測定の際は一度オイルゲージを抜き、清潔なウエス等でオイル跡を拭いてから再度差し込み計測します。稼働中はエンジンオイルが引き上げられるため、拭き取らなければ正確なオイル量が測定できません。

  • 稼働直後はエンジンオイルが高温の場合があり危険です。また、オイル量が正確に測れない場合があるため稼働直後の点検は控え、30分程度時間をおいてから点検してください。

メンテナンス時間

エンジンオイルとエンジンオイルフィルタは6ヶ月または500Hr毎の交換が必要です。
また、使用状況等により汚染が早い場合には、早めの交換を推奨します。

エンジンルーム内の黄色いオイルゲージの取っ手を指差している写真。
オイルゲージに付着したオイル跡による規定量の確認方法。ウエス上のオイルゲージでL(下限)とH(上限)の適正範囲を示している。

ラジエータ冷却水量とラジエータキャップの汚れ

日常点検

ラジエータ本体とラジエータサブタンクから冷却水量を確認します。不足(LOWより下)の場合は冷却水を補給します。
水量確認時にキャップも確認します。ラジエータキャップにゴミの付着や損傷が無いかも併せて確認します。
ラジエータキャップが不調になると冷却能力が低下し、エンジンのオーバーヒートの原因になります。

※注意事項

  • 冷却水が高温時にキャップを緩めると冷却水が噴き出し、火傷する恐れがあります。緩める際は冷却水が十分に冷えたことを確認し、ウエス等で押さえながらゆっくりと開けてください。

メンテナンス時間

冷却水量は毎日確認してください。
ラジエータ冷却水は不足となり次第、都度補給してください。冷却水は12ヶ月または2,000Hr毎に交換してください。
ラジエータキャップは12ヶ月または1,000毎に交換してください。

ラジエータ冷却水のリザーバタンク液量確認の様子。半透明のタンクのFULLとLOW間に冷却水の水面があり、適正水位を示している写真。
蒸気による火傷を防止するラジエータキャップの開け方。ウエスを使いながらゆっくりとキャップを開けようとしている作業写真。
ラジエータキャップ裏のシールゴムの劣化やゴミ付着の点検。

ファンベルトとエアコンベルトの張りと亀裂・摩耗

日常点検

ファンベルトに緩みや損傷がある場合、エンジンの冷却性能が低下し、オーバーヒートの原因になります。
ベルトを押し、たわみ量が適正値か確認します。※基準値は取扱説明書をご確認ください。

※注意事項

  • 必ずエンジンを停止してキーを抜き点検してください。エンジン回転中に点検や整備をすると、ベルトやファンの回転に巻き込まれ重大な事故を引き起こします。

メンテナンス時間

ベルトの張りは毎日点検し、緩みが確認されたら調整してください。
ベルトに亀裂や摩耗が認められる場合は交換してください。

ファンベルトおよびエアコンベルトの損傷や張り具合の点検。

燃料フィルタの水抜きとストレーナの汚れ

日常点検

燃料タンク内のストレーナがあるか確認してください。また、汚れがある場合は清掃します。
燃料プレフィルタ内の赤いリングが浮いている場合はフィルタ内及び燃料タンク内に水が溜まっています。

※注意事項

  • エンジンに水が入ると重大な故障を引き起こします。水抜きを行ってください。

メンテナンス時間

プレフィルタの水溜まりは毎日点検してください。
燃料フィルタはメイン/プレ両方とも6ヶ月または500Hr毎に交換してください。

燃料混入ゴミを除去する「ストレーナ」の汚れを確認する写真。
燃料中の水分や異物を分離する、透明なカップ付きの燃料プレフィルタ。
プレフィルタ底部に赤い浮きが上がり、水が溜まっている状態を示す写真。

関連情報

エアフィルタの目詰まり

日常点検

エアフィルタを点検しアウターフィルタが目詰まりしている場合はエアブローで清掃します。
エアフィルタが詰まると不完全燃焼を起こし、エンジン出力が低下するだけでなく
燃料バランスの乱れによるエンジン全体の故障につながります。

※注意事項

  • エアブロー時は必ず内側から外側へブローしてください。外側からブローすると目詰まりが悪化します。

  • 交換時以外はインナーフィルタを外さないでください。インナーフィルタは清掃できません。

メンテナンス時間

アウターフィルタ

250Hr毎または警告点灯時に清掃してください。(6回まで)
1000Hr経過または清掃6回後に交換してください。
※必ず0.2MPa以下の圧縮空気でエアブローしてください。
0.2MPaよりも高圧での清掃や、固いものにぶつけての清掃はフィルタの破損を引き起こします。

インナーフィルタ

アウターエレメント交換時に同時に交換してください。清掃はできません。交換時以外は取り外さないでください。

ケースから取り出した大きなアウターフィルタと、奥に装着されているインナーフィルタを指し示している写真。
状のフィルタ内部にエアガンを差し込み、内側から外側へ向けて清掃している写真。

排ガス後処理装置 DPFスス堆積量と尿素水残量

DPF (Diesel particulate filter)

DPFはエンジンから排出されるススをフィルタで捕集し排気ガスを浄化する装置です。
DPFは、フィルタにススが一定量堆積(一般化等で10時間程度毎)すると、
補修したススを燃焼させる「再生」動作を行い、DPFの機能を保ちます。
再生は自動で行われ、再生中はモニタに「再生中」と表示されます。
「再生中」の表示がモニタに頻繁に出てきてないか、モニタのスス堆積量計が常に高レベルになっていないか確認しましょう。
また、自動再生が追い付かない場合には手動再生が発生します。必ず実施してください。

メンテナンス時間

DPFを各機種の基準時間毎に交換(例:SK200-10の場合は4,500Hr / SK75SR-7の場合は6,000Hr)

尿素SCR

尿素SCRはエンジンからの排出されるNOx(窒素酸化物)を削減するための装置です。
マフラー内に尿素水を噴射することにより排出ガス中のNOxを水と窒素に分解します。
尿素水の量や濃度が適切でない場合、または尿素SCRが故障した場合、エンジンの出力が制限されます。
稼働前に尿素水残量を確認し、不足している場合は補給します。

※注意事項

  • 誤って尿素タンクに燃料を補給しないようご注意ください。

メンテナンス時間

尿素ポンプフィルタを3年または4,500Hr毎に交換

排出ガス後処理用のアドブルー残量を確認するレベルゲージ。

関連情報

関連部品情報

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