尿素 SCR システムはエンジンからの排出ガスに含まれる
窒素酸化物 (NOx) を浄化するシステムです。
環境とショベルを守るために
尿素 SCR システムを正しく使いましょう!
構成物や濃度が規格外の尿素水を使用すると
エンジンは尿素水の品質を検知し出力を制限します。
また、尿素 SCR 内部が腐食しマシンダウンに繋がります。
例:SK135SR-7 の指定規格:ISO 22241-1 または JIS K2247-1
尿素水は温度上昇により有効期限(製品寿命)が短くなります。
重機ショベルの尿素タンクに補給済みの尿素水も同様です。
補給済みの尿素水は重機ショベルの稼働の影響を受けて
高温になります。稼働を長期間止める場合も注意しましょう。
低温状態でエンジンの稼働が続くと
尿素水がNOxと反応しきれず
SCR システム内で結晶化します。
稼働前に機械の暖機を十分行い、
適切な温度で使いましょう。
エンジン停止時には尿素インジェクタへ
排気側の空気が流入します。
空気と尿素水の温度差が大きい場合、
インジェクタ内に残留した尿素水が
乾燥し結晶化します。
エンジン停止前には十分なクールダウン
を心がけましょう。
タンク内の尿素水の減りが少ない状態で補給を繰り返すと
「尿素水が減っていない=故障」とエンジンが判断し
出力が制限される場合があります。
尿素タンクレベルゲージを確認し、
尿素水がある程度減った状態で補給しましょう。
尿素水の取り扱いについては
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