エアブリーザは作動油タンク上部に取り付けられています。
タンク内の作動油量は常に変化しており、同時に内部の空気も吸排気されます。
この動きの中でエアブリーザは次の役割を持ちます。
エアブリーザが汚れると目詰まりを引き起こし吸排気ができなくなります。
吸排気ができなくなるとエアブリーザが機能しなくなり機械の故障に繋がります。
機械の故障を未然に防ぐためにも、エアブリーザの点検とエレメントの定期的な交換が重要です。
①作動油タンクの変形
⇒エアブリーザの目詰まりが原因でタンク内の圧力を逃がすことができなくなります。
タンク内部に過剰な圧力が働き、タンクの変形を引き起こします。
変形によりタンクの亀裂や油漏れが発生します。
②油圧ポンプの破損
⇒エアブリーザの目詰まりによりタンクが吸気できなくなると、作動油量の変化によりタンク内部の
圧力が大気圧よりも低くなり作動油中に気泡が発生します。気泡がポンプ内に流入すると
キャビテーションによりポンプへダメージを与えます。ポンプ内部が損傷し鉄粉や破片などが
流出した場合、各油圧機器の作動不良や損傷を引き起こします。
交換方法
・プリーザASSY/品番:YN57V00012F1・品番:YN57V00013F1
・ブリーザエレメント/品番:YN57V00012S002