1ケ月以上長期保管する場合は、次回運転時に機能の低下を防止するため、適切な準備・管理が必要になります。何もしないまま長期間放置しておくと、各所に様々な不具合が発生し、次期運転に際して正常な機能が損なわれてしまい、ひどい場合は部品が修理不能となり交換が必要な状態に陥ってしまうこともあります。
長期保管前はトラブルを防ぐために適切な準備・管理を実施してください。
塗装の剥がれや傷、油汚れを放置すると、腐食や劣化を早める原因となります。
日々の稼働停止後念入りに洗車・塗装補修を行いましょう。
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①燃料・作動油は保管中に劣化するため、汚れがひどい場合は交換しましょう。また、燃料の酸化とタンク内の結露を防ぐため、新しくきれいな燃料で上限いっぱいまで補給しましょう。
②錆が生じてしまい劣化・油漏れを引き起こす原因となるため、各給油脂部に給脂しましょう。特にシリンダのピストンロッド露出部には防錆油を十分に塗りましょう。
(グリスでは硬化した際にリップシールを傷めることがあるため、ピストンロッドにはグリスは塗布しないでください)
シリンダロッド露出部の発錆や自然降下による事故を防ぐために、アーム・バケットシリンダを最縮にし、バケットは必ず地面に降ろして、クローラには歯止めをしましょう。
直射日光や雨風による劣化を防ぐため、乾燥した屋内での保管が望ましいですが、屋外で保管する際はシートなどで機械を保護しましょう。
1ケ月に1回は補充電をするか、バッテリをマイナス、プラス端子の順に外し車両から降ろして保管しましょう。
またはバッテリ電源遮断スイッチが付いている場合は、OFFの位置にしましょう。
※バッテリの端子を外すときまたはバッテリ電源遮断スイッチをOFFにするときには、キースイッチをOFFにして5分以上経過してから行ってください。
長期間機械を動かさないと各部の油膜が切れ、異常摩耗を引き起こす原因になります。
潤滑部とエンジンを保護するために月に一度エンジンをかけて潤滑運転を行い、機械の各部に油を行き渡らせましょう。
※一般的な保管環境の場合です。詳細については取扱説明書をご確認ください。
尿素システム搭載機の場合は過去のコメンテニュースもご確認ください!
尿素水の有効期限が経過した場合、当社指定サービス工場に尿素水の交換を依頼してください。