油圧カプラはアタッチメントの着脱時に便利ですが、正しく使用しないとトラブルに繋がります。
構造をよく知り、トラブルを防止しましょう。
油圧カプラとは、油を漏らすことなく容易に油圧ホースを繋ぐことができる継手のことです。
本体側カプラ
①、②で作動油を止めています。
アタッチメント側カプラ
③、④で作動油を止めています。
高圧状態で油圧カプラを取り付けようとした場合、一気に内圧が解放されることにより油圧カプラのシールが損傷する恐れがあります。
気温が上がる春から夏に、長期保管しているアタッチメントを取り付ける場合は配管内の作動油温が上昇し体積が増えることで非常に高圧になるため、油圧カプラのトラブルが起きやすくなっています。
50tクラス解体機仕様のアームシリンダロッド側の作動油は、20℃の気温(油温)上昇によって1ℓ程度膨張します。⇒油圧が高くなる!!
機械を十分に暖機運転させ作動油温を上げる⇒圧抜きを行う⇒取り外す。
⇒外気温により配管内の圧力が上昇しにくくなり、トラブルを防止します。
残圧抜きプラグを使用し、アタッチメント側配管内の圧力を抜く。
⇒次回のアタッチメント取り付け作業時に、配管内の圧力による油圧カプラのシール損傷を防止します。
※セパレート仕様のアタッチメントの場合、バケット(ロッド側)、アーム(ロッド側)、ジブ(ヘッド側)の3か所に残圧抜きプラグを装着しておくことを推奨します。
なお、N&B配管の圧力は先端ストップバルブから抜くことができます。
既に機械本体から取り外され保管されているアタッチメントには、残圧抜きプラグを絶対に取り付けないで下さい。
油圧配管内が高圧の状態で当プラグを取り付けると、油圧カプラのシールが破損する恐れがあります。
油圧カプラを理解し、トラブルが起きないようにしましょう。